Shu×”創作性シンドローム 魅力に迫る! ボカリバ通信Vol3
魅力に迫る! ボカリバ通信Vol3
ボカコレルーキーランキング2位のShuさんに独占インタビュー!!
◎ボカコレルーキーランキング自作20作目、創作性シンドロームで2位おめでとうございます!
まず率直に入賞したお気持ちはいかがでしょうか?
悔しい気持ちと嬉しい気持ちが半分です!
僕の中では本当に一位を目指していて、公言もしていて、もちろん一位を取る自信を持って曲を作りました。その目標に届かなかったというのはずっと悔しい思い出として残ると思います。
一方で、前回の12位から大きく順位を上げられたということ、周りの環境などがガラッと変わったのも事実で、今までやってきてよかったなと嬉しい気持ちもあります。
◎創作性シンドロームは初音ミクと巡音ルカのデュエット”ネギトロ”でのボーカル編成ですがそこにかける思いやボカコレとの関係性など何かエピソードがあれば教えてください!
僕自身、巡音ルカさんに強い思い入れがあります。ボカロを好きになったきっかけが中1の頃に聴いたSamfreeさんの「ルカルカ★ナイトフィーバー」だったというのもあり、ルカさんと曲をたくさん作りたい気持ちがあります。そしてwowakaさんが青春の頃に憧れていたボカロPなので代表作を飾ったネギトロも大好きな編成です。同時に、クリプトンファミリーへの強い思い入れもあり、ルカさんの他にミクさん、リンちゃんも大好きです。
自分の使命の一つに、「ルカさんを始めとするクリプトンファミリーとヒット曲を出してたくさんの方に聴いていただく」というのがあります。ボカコレは特にたくさんの方に注目していただいているイベントなので、ボカロらしい曲をボカロらしいボーカル編成で作って臨みたいという気持ちがありました。そのため大好きなルカさん、思い入れのあるネギトロと曲を作りました。
◎Shuさんといえば、ボカロPとしてはもちろん、イベント運営、サークル活動やDJなど多方面で大活躍なさってると思いますが、ボカロPとして活動する魅力や活動してよかったと思うこと、各イベントに対するお気持ちなどお聞かせください!
僕の活動指針として、「インターネットを出発点に多角的に活動し、リアルに繋げていく」というものがあり、全てのイベントはその考えの中にあります。もちろん曲を発表することも大事ですが、それだけに拘らず顔出しを含めた様々な露出を行い、「Shu」というコンテンツで僕のアイデアや主義を体現化し、世の中に発信したいと思っています。
そのため、投稿祭、コンピアルバム、DJ、ニコ生等全てのコンテンツに真摯に向き合っており、僕を知っていただくきっかけにしたいと思っています。
ボカロPという存在がだんだん「曲を作るだけの人」から「マルチクリエイター」に変遷しているのを肌で感じており、とても嬉しいです。多角的に活動する環境があること、またその環境で様々なジャンルの方を楽しませられていることが本当に良かったと感じます。
◎ご自身が代表を務める”私立ボカロP学園初等部”についてどんなサークルかお聞かせください!
私立ボカロP学園初等部(ボカ学)は、2022春に結成したボカロPサークルです。主にコンピレーションアルバムやグッズの制作を行い、各即売会で販売しております。イベント出演等も積極的に行います。
各サークルには様々な文化があるとは思いますが、ボカ学は特に僕の指針でもある露出や多角的な活動を意識しています。DJ出演や顔出し活動を行うメンバーはかなり多く、曲の発表以外に「踊ってみた」や「歌ってみた」の活動を行うメンバーもいます。曲調としては、明るいエレクトロ系、ぴえん系を作るメンバーが多いです。
個人の活動では見られない各メンバーの魅力を引き出すようなサークル活動で、たくさんの方々に楽しんでいただきたいと考えております。
◎Shuさんのオススメボカコレ秋2022秋曲を教えて下さい。(複数可)
以前10選ツイートもしておりましたが、改めて5曲選びます!
Fushi / ネクロマンスラヴ
Fushiさんはずっと憧れのボカロPで、ギターリフのカッコ良さやメロディセンスがずば抜けていると思います。今回の曲は僕の中で間違いなく一番好きなボカコレ曲でした。疾走感やメロディライン、コード進行が全て悔しいほどに僕の好みでした。
Sohbana / TYQOON
SohbanaさんもボカロPを始める前から大好きなボカロPで、僕の活動当初からずっと相談に乗ってくれている先輩のような存在です。今回はいつものSohbanaさんと打って変わって、エレクトロ系のキックにリリースカットピアノといった構成で、衝撃を受けて聴き惚れました。もちろんメロディラインは個性が出ていてすぐにSohbanaさんの曲だとわかりますが、構成や転調などで型にはまらず次が読めない紙芝居のような曲だと思います。クリプトン組のMeikoさんを使ってくれたのも、クリプトンファンからすると心から嬉しいです。
ど〜ぱみん / ガキ
ど〜ぱみんくんは、ボカ学メンバーでもあり、以前から素晴らしい曲を書かれる方で尊敬しています。特にエレクトロ系の音作りでボカロ界に彼の右に出る者はいないと思っているレベルですが、今回の曲はさらにそこに世界観と完璧すぎるメロディラインがハマって、言葉が出ません。彼の曲の中でもこの曲はトップクラスに好きです。サビの疾走感や、口ずさみたくなるような譜割、美しくて鳥肌が立つようなピアノソロまで、完璧すぎてボカロ曲教科書があったら1ページ目に載せてほしいレベルの作品だと思っています。
夏山よつぎ / アリスのマジカルハッピーワールド
夏山よつぎくんはボカ学メンバーで、僕自身以前から最も憧れているボカロPのひとりです。全ての曲が好みすぎて、魅力を語っていたら多分ページに収まらないと思います。今回の曲はまず、入りからまさかのサビまで連続してかかるフィルターが衝撃的で度肝を抜かれました。そしてサビのブラス、音作り、メロディーラインは夏山よつぎくんの魅力が詰まっていて筆舌に尽くしがたい感動を受けました。構成も全く次の予想がつかない型破りなもので、学ぶところがとても多かったです。彼の作品の方向性に、ボカロックと吹奏楽的な音楽の2種類があると思っていたのですが、どちらとも言えないような第三の方向性が現れたと思っていて、ファンとしては堪らなかったです。
szri / パンドラ
szriくんも普段からリアルでも仲良くさせていただいているボカロPですが、メロディラインや音作りの好みが本当に近く、どの作品も大好きです。今回の曲は型破りなテンポ感や転調や構成がコンパクトになっていて、それでいて尋常じゃないレベルの疾走感があって、何回聴いても飽きない、踊りたくなるようなカッコよさでした。メロディーで良く出てくる♭5の音が彼の特徴だと思うのですが、活かしどころが完璧すぎて尊敬しています。リスカピアノのフレージングも天才的なものがあって、同じリスカピアノ使いとして羨ましさと悔しさを感じます。
◎創作性シンドロームを歌うにあたってのポイントや、こだわった箇所などお聞かせください!
基本的に二次創作は多様なものであって、皆様の解釈やオリジナリティが入った上で素晴らしいものが出来上がると言う考えなので、特に僕から歌い方の要望などはありません!替え歌やメロディラインを変えていただくことも大歓迎です。
全体的に疾走感を出しつつ、創作における思いや悩みを込めた作品なので、ご自身の創作にかけた思い、悩み、恨み辛みをぶちまけて気持ちよく歌っていただけたら幸いです。
早口や音域の広さ、息継ぎのタイミング共にかなり難易度の高い楽曲だとは思いますが、歌っていただけたらとても嬉しいです!
Twitter:https://twitter.com/shu_horiike